膠原病

膠原病の歴史について

膠原病の歴史をみてみると、おもしろいことがわかります。たとえば、あのアレキサンダー大王が痛風だったというのは有名な話です。膠原病の歴史について紹介していきます。

膠原病だった歴史上の人物

アレキサンダー大王が痛風だった膠原病の歴史をみてみると、おもしろいことがわかります。同じリウマチ性疾患でも痛風は太古の昔からありました。たとえば、あのアレキサンダー大王が痛風だったというのは有名な話です。リウマチという言葉はヒポクラテスの論文集に出てきますが、これは関節リウマチではなく痛風を意味していたようです。
しかし、古文書で関節リウマチに関する記載を見つけることはできません。はっきりとしたリウマチに関する記載があるのは17世紀以降のことです。
ルーベンスが措いた 「聖アンナと聖家族」という絵にあるアンナの左手には、リウマチによるものではないかと思われる変形をみることができます。また、ルーベンス自身もリウマチに悩んでいたとのことです。ちなみに、画家のルノワールもひどいリウマチで、変形した指に絵筆をくくりつけて描いていたとのことです。

膠原病は新しい病気

膠原病にも病原体が関与している可能性がこのように、関節リウマチが人類にとってある程度、新しい病気であることは明らかです。これはほかの膠原病の場合でも同じで、全身性エリテマトーデスや筋炎にいたっては、その記載が文献上にみられるようになるのは、19世紀以降になります。もちろん、昔は数の少ない病気は無視されていた可能性もありますが、それにしても痛風の記載だけが古くからあるのは不思議です。
この現象はエイズと似ています。エイズが注目されるようになったのは1979年のことです。そのときは免疫不全をおこす原因不明の奇病が、それも同性愛者におこるということで注目されていました。ところが、それから間もなくエイズウイルスが発見され、後天性免疫不全症候群(=エイズ)とよばれる病気の原因は、ウイルスであると判明しました。かつてはアフリカの風土病として存在していたエイズウイルスが、奴隷貿易とともに中南米に入り込み、突然変異をおこして感染力を増し、やがて同性愛者とともにアメリカへと上陸し、1980年代以降に、アメリカのみならず世界を席巻りました。
このように、膠原病の病因にも、未知のウイルスなどの病原体が関与している可能性が十分に考えられます。今後、この方面からの検討もさらに進められるものと思います。

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