関節リウマチの分類(緩徐発症型・急性発症型・中間型)

膠原病

関節リウマチの分類


発症のしかたから、関節リウマチは緩徐発症型急性発症型中間型の三つに分類されます。それぞれの症状や特徴について紹介していきます。

経過面からは四つに大別される

緩徐発症型」は、リウマチ全体の約70%を占めています。また、の「急性発症型」は全体の約10%ですが、何らかの誘因 (外傷、ストレス)などをきっかけに発症することが多く、関節症状も激しいという特徴があります。
残りの約20%が「中間型」です。この型は、発症して数過前後の間にいろいろな症状が出そろうという特徴があります。た、リウマチの経過も千差万別であり、経過の面からみると以下の四つに大別されます。

①単周期型


リウマチの症状が急激におこりますが、治療に反応してよくなってしまうものです。これは全体の約30%程度です。

②多周期寛解型


このタイプは何度か悪くなったり、よくなったりを繰り返しますが、最終的には治療に反応してリウマチの勢いは下火に向かいます。全体の約30%程度の割合を占めます。

③多周期増悪型


このタイプは完全には治療に反応せず、長い経過の間に徐々に悪化するものです。約30%程度の割合を占めます。

④進行増悪型


現在行われている治療には、まったく反応せずにどんどん悪くなってしまうタイプです。全体の約10%前後ですが、今後の治療法の進歩によって、このタイプの比率は少なくなる可能性が大きいと思われます。このなかで、きわめて進行が早く骨破壊が顕著なタイプは、専門的にはムチランス型とよばれています。
よくいわれる「悪性関節リウマチ」というのは、血管炎や肺線維症を合併するリウマチをさす言葉です。決してリウマチの経過が進行性であるタイプを意味するものではありません。