膠原病

シェーグレン症候群(SS)とは?

シェーグレン症候群(SS)は、涙腺や睡液腺に炎症が起こり、独特の乾燥症状が出る病気として知られています。ほかにもさまざまな臓器に障害が起こり、関節炎や皮疹腎障害など、さまざまな症状があらわれます。
シェーグレン症候群の特徴

一次性と二次性とよばれるタイプがある

シェーグレン症候群・目の乾燥シェーグレン症候群は、乾燥性角結膜炎慢性唾液腺炎を特徴とするめずらしい病気です。一部の患者さんでは、関節リウマチをはじめとする膠原病を合併することがあります。
シェーグレンというのは、最初にこの病気を発見をした医師の名前です。スウェーデンの眼科医シェーグレンは、眼科の外来中に、関節リウマチで眼の乾燥感を訴える患者さんがいることに気がつき、1933年に学位論文として発表しました。それ以来、この病気はシェーグレン症候群とよばれるようになりました。
シェーグレン症候群には、膠原病の合併がみられない原発性シェーグレン症候群一次性)とよばれるタイプと、ほかの膠原病と合併する続発性二次性)とよばれるタイプとがあります。二次性に合併する膠原病としては、関節リウマチがいちばん多く、次いで全身性エリテマトーデス混合性結合組織病強皮症多発性筋炎皮膚筋炎などがあります。一次性には、涙腺・唾液腺のみに病変がかぎられる腺型と、病変がリンパ節・肺・肝・腎などに波及する腺外型とに分けられます。

中高年の女性に多い病気

中高年の女性に多い病気シェーグレン症候群の日本における患者数は、約1万7000人(旧・厚生省のシェーグレン症候群研究班調査一1994年)。これは内科、眼科、耳鼻科、口腔外科を、乾燥症状で受診した人だけの集計です。
発症の男女比は、1対10.7で圧倒的に女性に多く、年代は10代から高齢者まです。ただし患者さんの大多数は40~69歳の人で、全体の76%を占めています。中高年の女性に多い病気といえます。

シェーグレン症候群の原因

病気の原因は不明ですが、免疫異常(自己免疫)がかかわると考えられます。実際、リウマトイド (リウマチ)因子や、抗核抗体などの自己抗体が、多くの患者さんに認められます。また、炎症が起こっている涙腺や唾液腺の病変部分には、免疫にかかわるリンパ球がたくさん集まっているのが見つかります。

「腺症状」と「腺外症状」

シェーグレン症候群・口内症状シェーグレン症候群の、涙やつばが出にくくなる症状は、涙腺や唾液腺といった外分泌腺がおかされるために起こるところから、「腺症状」といいます。さらにシェーグレン症候群では、関節、腎臓、肺、神経など、全身のさまざまな臓器に障害が起こります。ですから、目や口内の症状だけでなく、皮疹や関節痛もよくあらわれますし、間質性腎炎は、(薬によるものを除けば)膠原病のなかではシェーグレン症候群に多いです。これらは外分泌腺以外の臓器が障害されて起こるものなので、「腺外症状」といいます。
目や口が乾燥する病気という印象が強いため、ほかの症状があっても、それがシェーグレン症候群のためとは思わず、別の病気を考えてしまうことがあるかもしれません。すでに乾燥症状がある人は、ほかにも気になる症状がないか、注意してみてください。シューグレン症候群になっても、ふつうは乾燥症状しか起きないため、これを膠原病と呼ぶのはあまり適切ではありません。

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