膠原病

関節リウマチとは?

関節リウマチは、日本での患者数が70万~100万人もいるといわれるポピュラーな病気です。いったんこの病気になったら治ることはない、といわれることもありますが、関節リウマチとはどのような病気なのでしょう?

「関節リウマチ」の名前の由来

関節リウマチ・痛みが全身に移っていくここでは、「関節リウマチ」を省略して、「リウマチ」とよぶことにします。「リウマチ」の語源はヒポクラテスの時代にさかのぼります。「ロイマ」というのは「流れ」という意味です。リウマチでの関節の痛みが、ちょうど水が流れるようにあちこちと移り変わるために、このようによばれるようになりました。ちなみに、「日本リウマチ友の会」の機関誌には『流』という名称がつけられています。
ところで、リウマチという名前がついていながら、まったく異なる病気があります。それは
リウマチ熱です。リウマチ熱の原因は溶連菌感染で、喉に感染した溶連菌の成分が心臓のそれとよく似ているために、心臓の筋肉に炎症をおこす病気です。これは主として10歳代の子どもがかかりやすい病気で、関節リウマチとはまったく違う病気です。

滑膜のある関節に起きる

関節の構造関節は図に示すような構造になっています。関節とは、骨と骨のつなぎ目のことです。軟骨はクッションの役目をしていて、関節の中には潤滑油の役割をする関節液が入っています。関節液は別名、滑液ともいいます。関節の中の滑りをよくすることによって骨と骨がぶつからないようにしています。この関節液の役割をしているのが滑膜です。滑膜は一層の薄い膜からできており、関節組織を内側からくるんでいます。本来この滑膜は、関節液をつくったり、関節液を通じて関節軟骨に栄養を供給したりする役割を果たしています。滑膜の下側はまばらな結合組織からできており、これら全体をあわせて滑膜組織とよんでいます。
リウマチは、この滑膜組織とよばれる関節の裏打ちをしている部分におこります。したがって、リウマチの本態は滑膜炎です。決して最初から軟骨や骨におこるのではありません。これを考えれば、まだ病気が滑膜にかぎられているうちに早期に診断して適切な治療をすれば、軟骨や骨は壊れないということになります。

関節が壊れる理由

免疫のメカニズムリウマチの炎症が進行すると、滑膜組織から炎症性サイトカインとよばれる物質や、中性プロテアーゼ、活性酸素、一酸化窒素などの炎症を悪くする物質が次々と産生されるようになります。このうち、中性プロテアーゼという酵素の働きで軟骨が壊されることがわかっています。また、一酸化窒素で軟骨細胞が傷害されるという説もあります。
一方、骨の場合は違います。骨をつくる細胞を骨芽細胞、骨を壊す細胞を破骨細胞といいますが、通常はこのつくる細胞と壊す細胞の両者のバランスがとれているために骨は壊れるということはありません。しかし、リウマチでは破骨細胞の力が骨芽細を上まわるために骨が壊れてしまうのです。この破骨細胞を活性化させる物質としてほ、滑膜組織から産生されるさまざまな炎症性サイトカインの存在が知られています。

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